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コラム

東予・中予・南予でこんなに違う?記録から紐解く「愛媛の古民家」の間取りとリノベのヒント

2026/07/20

こんにちは、KURASUです。

日本の古い建物には、その土地の気候や人々の暮らしの知恵がぎゅっと詰まっています。
私たちが暮らす愛媛県も例外ではありません。

愛媛県の公文書データベース『えひめの記憶』に収録されている『愛媛県史 民俗 上(昭和58年発行)』の記録を紐解いてみると、
現代の家づくりや古民家リノベーションに活かせる、とてもおもしろい特徴が見えてきました。

今回は、愛媛の古民家特有の間取りの歴史と、それを現代のライフスタイルに心地よく活かすリノベーションのアイデアをお届けします。


 

東予・中予・南予で異なる、愛媛の「間取りのルーツ」

愛媛の古民家は、実は地域によって間取りのルーツ(祖型)が異なります。

□東予地方
部屋がギュッと集まった「三間取型(さんまどり・土間沿いに二室、奥に一室)」が主流
□南予地方
横に長い「一列並型(いちれつならび・二間取り)」が主流で、ザシキの前に縁側を設ける形式が多く見られた
□中予地方(松山市など)
東予と南予のちょうど接点にあたり、両方の形式が交わる「混合地帯」

時代が進むにつれて、両形式が発展し、やがて現在の田の字型(四間取り)へ移行しました。
松山周辺は東予と南予の文化が交わる地域。そのため、古民家にも両方の特徴が見られることがあります。

愛媛の古い家は「土間(ニワ)」が主役だった

『愛媛県史』の資料によると、伊予(愛媛)の民家は「一般に土間が広い」という大きな特徴があります。
特に農家では、なんと母屋の「3分の1から半分」もの面積を土間が占めていたそうです。

道後平野などの農村部では、「部屋(ヨマ)は狭くても、土間(ニワ)だけは十分に広く取る」という家づくりの文化がありました。
雨の日の作業場、物置き、穀物の貯蔵庫として、家の中で最も多様に使われた、まさに「暮らしの中心的な役割を担う空間」だったのです。

KURASUが提案する、愛媛の古民家リノベーション

こうした愛媛の歴史や間取りの知恵をただ過去のものにするのではなく、古民家ならではの「独特の風情」を主役にしながら、現代の暮らしにフィットさせるのが私たちのリノベーションです。

💡 広大な「土間」を、現代の暮らしに合わせてリノベーション

昔、暮らしの主役だった広い土間を、現代の「土間リビング」や「インナーテラス」として再生することも可能です。
自転車やアウトドア用品を置いたり、薪ストーブを囲んだり。外と中が緩やかに繋がる空間は、愛媛の温暖な気候にもぴったりです。
伊予市のモデルハウスでは土間はそのまま残しています。
もともと柱があったのですが、屋根を軽くすることで撤去可能に。
より開放的な空間になりました。
Before
After

💡 縁側を活かし、ウチとソトを繋ぐ

南予の古民家に多かった「ザシキから続くエンガワ」の文化を取り入れ、リビングからお庭へと広がる大きなウッドデッキやアウターリビングを設計することもできます。
モデルハウスには、西側に広い中庭を眺められる縁側があります。
断熱性能の高い大きな窓から、ワークショップで作り上げた中庭を眺めることができます。
四季の移ろいや心地よい光、風を家の中に呼び込みます。
▶ コラム|古民家と庭、時を紡ぐ暮らしの記録|第1回 みんなで整える、庭の「心地よさ」
モデルハウス_縁側
モデルハウス_縁側02

💡 古民家の「寒さ」と心地よく付き合う工夫

構造上、どうしても現代の新築に比べると寒さを感じやすい古民家。
だからこそKURASUでは、床下や天井への断熱施工をご提案しています。
広いLDKをゆるやかに仕切れる格子戸を設けたり、足元を効率よく温める床暖房や薪ストーブを組み合わせたりすることで、古民家特有ののびやかな空間美を損なうことなく、冬を心地よく過ごすことも可能です。

おわりに

100年以上家を支えてきた立派な太い梁、新築には絶対に出せない長い歳月が磨き上げた職人の手仕事の跡。
古民家には、何物にも代えがたい圧倒的な美しさと魅力があります。

「実家の古民家を受け継ぎたいけれど、今の生活に合うか不安…」という方は、ぜひ一度KURASUにご相談ください。
建物の個性をそのまま愛しながら、これからの暮らしを豊かに楽しむためのリノベーションを一緒に形にしていきましょう。

(参照:データベース『えひめの記憶』/愛媛県史 民俗 上 第三節 住居)

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