コラム
【KURASUで暮らして1年インタビュー】北欧インテリアが似あう古民家リノベーション
2024/06/20
書き手:安倍 めぐみ(KURASU 設計士)
今回の記事は、オーナー様への1年インタビューをお届けします📝
こんにちは。愛媛・松山市の女性工務店、KURASUの安倍です。KURASUでは「日々を暮らしやすく」をコンセプトに、お客様一人ひとりに寄り添った住まいをご提案しています。
今回、KURASUの家に暮らして1年になるオーナーに、今感じていることを聞いてきましたので、その内容をお届けしたいと思います。それではどうぞ!
オーナーさん情報:60代女性/3人のお子さまを育て、現在お一人暮らし
お家情報:瀬戸内海の島/長年住み慣れたご主人の実家をリノベーション/5DK→2LDK+wic
KURASUを選んだわけ
―お家の住み心地はいかがですか?
不便なく暮らせていますよ。本当に、安倍さんにお任せして正解でした。
主人が亡くなったこともあって、数年前から古い家を壊して新築に建て直そうかと悩んでいたんです。
モノもたくさん溢れていて、一人で暮らすには不自由に感じていたんですね。そんな時に、松山市内に住む娘がKURASUさんの展示会を見つけて「行ってみない?」と誘ってくれたのが、KURASUさんに出会った初めのきっかけでした。
娘に連れられて行ってみると、「派手さ」はないんだけど、ホッとするような居心地の良さを感じたんです。何年たっても、暮らしやすそうな安心感。そして細かいところにちょっとした「アイディア」や「工夫」が光っている。
そんなKURASUさんの魅力を感じて、ここなら相談できるかなと思ったことを覚えています。
結局、最後まで他の工務店さんと比較することもなかったですね。
古民家の良さを生かしたリノベーション
―ありがとうございます!当初、新築案もたくさんご提案させていただきましたが、最終的には予算の関係もあり、リノベーションになりましたよね。
注:お家の立地が船で行き来する島のため、解体・新築となると輸送費がかさみ、通常よりも多く費用が掛かってしまうのです(涙)
あの時は本当に、絶望でしたよ。だからもう安倍さんに「全部お任せします」って言って(笑)でもそれが正解だった。
元々あってリノベーションしても残すものと、取り払って新しくしたほうが良いものを判断してもらって。
私は玄関の収納も残さなくていいって思ったんだけど、安倍さんに「ダメです」っていわれて(笑)どうするのかなと思っていたら、うまく飾り棚と靴箱にリメイクしてくれて。
床の間や座敷の飾り窓なんかも、「これは残しましょう」って。最初は「えー」って思ったんだけど、これがすごく雰囲気に合って、「言うこと聞いておいてよかったな」なんて(笑)
▲玄関に造りつけてあった収納を、下部は靴箱に
▲室内側から見える上部は飾り棚に
▲座敷をリビングに変えたが、飾り窓はそのままに
―そういってもらえてよかったです(笑)天井も、玄関はあえて前の木材を見せて、リビングダイニングは新しく貼りました。古民家の味わいを残しつつ、暮らしやすさを叶えた家になったかなと思います。
そのあたりのセンスも含めて、本当にお任せしてよかったなと思っています。
台所だった部分の「減築」も提案いただきましたが、今では適度な広さで、掃除もしやすいですよ。
▲重厚感のある玄関の梁や天井はあえてそのまま活用しました
―ブロック造で増築されていたので、耐震を考えても解体したほうが良いかなと思ってのご提案でした。お子さんが帰省されたときは、今は和室にお泊りですか?
そうです。このあいだも息子が帰ってきて、何日間か滞在していきましたよ。和室の位置が、居室空間と玄関を挟んでいるので、気を使いすぎることなく、普段からきれいに保てるのもいいですね。
お客さんが来たときには、玄関横の和室に腰かけてちょっと話したりもできるんです。
―もともと、土間から居室への高さが結構あったので、ステップをつけて段差を解消しつつ、座れる高さも活かしてのご提案でした。気に入っていただき良かったです。
▲玄関ホールを挟んで左手がLDK、右手には和室を一部屋設けました。
▲かつての玄関空間。玄関を入って両側に居室がある間取りはそのまま活かしています。
▲土間には大きなステップを二段設け、段差をゆるやかに解消しました。
機能的なキッチンと収納
―そういえば、以前来させていただいたときと、オーブンの配置が変わっているような・・・。
そう、最近はパン作りにハマってて、作業スペースがほしいからオーブンはパントリーに移動させました。
この2列型のキッチンがとっても使いやすくて、行ったり来たりしなくていいし、楽なんですよ。横に作っていただいたパントリーも、コンパクトながら必要なものは収納できるし、何より移動が楽で便利です。
家づくりにおいて、ほとんど注文を付けずにお任せしたんだけど、これだけは頼んだのが「吊戸棚」。造作してもらったんですけど、コンパクトなキッチンに収まりも良くて、重宝してますね。
▲前はコンロ横の作業スペースにオーブンが置かれていました。暖簾の奥がパントリー
―手前の造作収納はどうですか?
ルーバーにほこりが溜まりそうかなってちょっと気にしてたんですけど、ルーバーの確度が下向きだから全然そんなことなかったですね。仏壇の扉も統一してもらって、部屋になじむようにしていただきました。
収納は全体的にちょっと少な目かなと感じたりもするんですけど、収納があったらその分モノが増えていっちゃうから、ちょうどいい感じもしてます。
納戸はないけど、座敷、キッチン、脱衣室、寝室に必要なものをしまえる空間があって、暮らしやすいですね。
▲中には仏壇が収まっています
▲来客時などは扉を閉めることで統一感を持たせられます
暮らしやすさを感じる細やかな工夫とアイディア
―実際に1年間住んで、使い勝手がいいなと思うポイントはありますか?
ダイニングテーブルの下に付けてくれたコンセントは、卓上でお鍋したりするときに活躍していますね。
コンセントはここに限らず、「ここに欲しかった」って後悔したことはないですね。全部お任せしていましたが、使いやすいところに付けていただいています。
コンセントといえば、脱衣室もそうですね。アイロン台とコンセントを付けてもらっていて、これもアイロン以外にもちょっと服を置いたりするのも含めて、役に立っています。
▲ダイニングの床、開けたら二口コンセント
▲必要な時だけ出せるアイロン台
お気に入りの北欧インテリアに囲まれて
―お話聞いて、快適に暮らされているようでよかったです。
インテリアも始めに提案していただいたり、一緒に選んでいただいたりしましたけど、最近もネットで気に入ったものを購入したりしながら増やしているんです。
お気に入りの家具や雑貨を、少しずつ買い集めていて、楽しいですよ。
▲家具や照明、ファブリックは北欧テイストでコーディネートさせていただきました。
▲昔からあった古箪笥は、オーナー様のアイディアでインテリアに
―聞かせていただき、ありがとうございました!