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【現場レポート】町屋改修 木構造

2022/12/09

今、改修工事に取り組んでいる町屋ですが、

1階の柱が道路側に傾いていました。

構造については、現地調査の上、限界耐力計算をして、補強なしでも耐震性が確保できる、という検討結果がでました。

しかし、その前提条件としても、まずは傾いている柱を立て直す、たてり起こし工事が必要となりました。

写真は大工さんと仮設の筋交いをして、ジャッキをかまして押し上げている様子です。

補助的にワイヤーをかけたり、ターンバックルの締め付けを各柱周りで行い、ひっぱりつけます。

屋根を下ろし、部分的に土壁もおとしているとはいえ、そう簡単には起きません。

また、何十年という時間をかけて傾いた構造体に、局部的に力を加えたりしてしまうと、部材が破損しかねません。

ちょっとずつ、ちょっとずつ、1日に起こせるのは数ミリでした。

やっとこ起きた柱ですが、この建物は構造用合板などを打ち付けて補強する構法ではないので、貫(柱どうしをつなぐ材)のキワに入っていなかったくさびを入れ直し、土壁の竹小舞も編み直し、荒壁の復旧をして土壁の強度が出るまで待ちます。

在来木造の考え方とは異なる部分が多く、認識違いで実際とのズレが大きくてはいけないので、構造検討をしてもらった構造事務所さんにも現場で監修していただきました。

同時に沈下修正も行いました。

木構造。奥が深いです。

奥深すぎてレポートが追いつかない、スタッフ山口

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