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【工房見学】和釘

2023/02/20

町家改修工事、着々とすすんでいますが、今日は現場レポートではなく、和釘の工房レポートです。

施主さんからのご縁があり、ご紹介いただいた白鷹刃物工房の鍛治、三代目興光さん。

西日本でも数軒だそうですが、和釘の製造をされています。

先代の白鷹幸伯さんは、法隆寺の修復の棟梁で有名な西岡常一の依頼で槍がんなを復活させた名工、薬師寺修復の和釘も作られた方です。

学生時代『木に学べ』を読んで感銘を受けた私にとって、何だか歴史上の話のように感じていたものと、今慌ただしく現場打ち合わせをしている日々とが繋がることが不思議でした。

今の釘は鋳造で大量につくることができ、コーススレッドなど木工に使われるビス類も相当に種類も増えているので、鍛造の和釘は一部の社寺修復の際に使われるのみとなっているそうです。

大工さんと話をして、早速鍛造の様子の見学をさせて下さる興光さん。

巻き頭と皆折れ、白鳳型の釘頭の違いや使われていた年代の説明もして下さいました。

現場での使い方、楽しみです。

山口