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絵本と平和と
2022/06/14
絵本の紹介…というわけではないのですが、日々の徒然失礼します。
『ちいさなふたりのいえさがし』(たかお ゆうこ/作 福音館書店)
くるみの殻のおうちが壊れてしまった小さなおじいさんとおばあさんは、新しいいえを探しに冒険しはじめます。色々な果実をみつけては、くりぬき、いえづくりをし、自分たちにあったすまいを見つけます。
紆余曲折ありながらも、とてもアグレッシブに冒険をする2人に、家づくりや物作り、プロジェクトなどを進める時もこの姿勢でいきたいもんだな、と思って読み直していました。二人の行き着く先がウルトラCな家ではないところや、冒険するのが血気盛んな若者ではなく小さなおばあさんとおじいさんなところも、示唆にとんでいたり。
もう一つは、私が一番好きな絵本かもしれない、『てぶくろ』(エウゲーニー・Mラチョフ/絵 うちだ りさこ/訳 福音館書店)
みんなが知ってる絵本ですよね。
小さい頃に読み、絵もお話も鮮明に覚えていて、大人になって子どもと読むのも嬉しかった絵本です。
ぎゅうぎゅうになってしまうのに、森の生きものたちがみんな入らせてと寄ってくる手袋。
ただの落とし物だった手袋は、雪に埋もれないようにか少し高床式にされて、仲間が増えるとデッキスペースで増床され、真っ暗になる手袋の奧(先)には小窓がつけられるという、マイナーチェンジがされています。
物語と面白い動物たちの魅力はもちろん、背景のその手袋の様子が、なんとも素敵で心に残っていたのかもしれません。
これがウクライナ民話だったと思い出し、今また久しぶりにとりだしました。
山口