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既存住宅状況調査技術者って?
2022/06/20
先日、既存住宅状況調査技術者の資格更新に行ってきました安倍です。
とは言え、認知度の低いこの資格。何に活かせる資格かご存知でしょうか?
既存住宅状況調査技術者とは、平成29年に創設された既存住宅状況調査技術者講習制度による建築士が受けることの出来る新しい技術者資格です。
宅地建物取引業法の改正により、平成30年4月より、中古住宅の売買の際に行われる重要事項説明に、既存住宅状況調査を実施している場合にはその結果について説明することが義務づけられました。この調査を行うことができるのが、既存住宅状況調査技術者の資格になるんです。
既存住宅状況調査(インスペクション)とは、構造耐力上主要な部分(基礎、壁、柱等)に生じているひび割れや、屋根、外壁等の雨漏り等の劣化事象・不具合事象の状況を、目視、計測等により調査するものです。
中古物件の売買が盛んな欧米では、家を購入する前のホームインスペクションは当たり前とされています。
日本も以前からインスペクション自体はありましたが、制度化することで消費者が安心して既存住宅を購入できる、中古物件の質の向上→年々増加している空き家対策を目指しているんですね。
新しい制度が新設されたり、法改正や制度改正があったりと日々勉強です。